Health Management 部

医療系で身につけた知識、健康な身体づくりの HOW TO を提供します(^^)

癌を予防するための運動とは何か?

こんにちは!!

 

Showです!!

 

時が過ぎるのは早いですね!!もう6月の中旬です(^ ^)

 

さて、今回は癌を予防・悪化を防ぐための運動に関してお話ししていきたいと思います。

 

 

皆さんは、癌の患者さんに対して運動とはどのような印象をお持ちですか?

 

 

私が病院で働く前は、テレビとかの影響が大きいとは思うのですが、癌を患った患者さんはベットの上でじっと生活するイメージがありました。

ベッドの上でじっと療養するような感じ。。。

 


しかし、癌を予防・悪化を防ぐためには運動した方がいいのです!!


ただ、闇雲にガンガン走ったり、筋トレをガツガツするって意味ではないです(^_^;)

 

過剰な運動は、かえって悪化を招く恐れがあります。

(この悪化という意味は、癌の悪化ではなく、癌の他に身体の不調が現れるという意味)

 

なぜ運動が癌に効果的かというと、それにはちゃんとした理由があります!!

 

それは、運動する事により余計な物質を体内から排出出来き、肥満予防にもなるからです!!

 

癌患者さんに対しては、身体機能の維持・向上も期待出来ます!!

 

身体活動量の多い人は癌発症の危険性が低くなる

これは、男女とも言える事で、文献では身体活動量が多い群ほど、何らかの癌にかかるリスクが低下するという事を示していました。

 

身体活動量の最小群と比較した場合、最大群のがん罹患リスクは、男性で0.87倍、女性で0.84倍でした。

 

低下の傾向は女性でよりはっきりと見られ、さらに高齢群や余暇の運動頻度の多い群でよりはっきりとした低下がみられていました。

 

部位別に見ると、男性では結腸がん・肝がん・膵がんで、女性では胃がんで、身体活動最大群で、有意に罹患リスクが低下していました。

 

ところで、身体活動量が低いグループには、もともと体調が悪いために運動ができなかった人が含まれるかもしれません。その影響を避けるために研究開始から3年以内にがんになった方を除いて分析しましたが、結果は変わりませんでした。

 

 

 

なぜ、身体活動量を増やす事が癌の予防に繋がるのか?

先程言った通り、全体的に身体活動量が多いことにより、癌が発症するリスクが低下しますが、予防につながる理由は、完全に解明されているわけではありません。

 

ただ色んな因子があります。

 

それは、肥満の改善、性ホルモンやインスリン・インスリン様成長因子(IGF-1)の調節、免疫調節能の改善、フリーラジカル産生の抑制などがよく因子として言われています。

 

体内循環IGF-1(高インスリン血症やインスリン抵抗性により発がん促進に重要な役割を果たす)が増加し、またIGF結合タンパクが減少します。

 

身体活動が増えることで、インスリン感受性が高まり、空腹時のインスリン量が低下します。

 

それにより、インスリン抵抗性が改善すると言われています。

 

また、免疫調節能(マクロファージやNK細胞、好中球やサイトカインの調節など)の改善も癌の予防に関係していると言われています。

 

激しい運動をする事により、体内に悪影響を及ぼす(活性酸素フリーラジカルの増加、脂質やタンパク質、DNAの損傷)可能性がある。

 

それに比べて、中等度の負荷量の運動では、抗酸化物質の損失を抑制します。

 

運動負荷量をしっかりと調整しないと身体にとって有益とも有害ともなり得ます。

 

また、運動すると、腸管の通過時間が短縮し、胆汁の内容や分泌に良いとされています。


身体活動には、運動のほかに、仕事や家事などによる活動も含まれます。

 

つまり、毎日よく体を動かすことが、がん予防につながるのです。

 

適度な運動は癌予防として有効です。

 

糖の分解を促進するのでインシュリンの過剰な分泌を抑え、糖尿病予防にも効果があります。

 

癌予防の中でも特に予防効果が高いのは、男性では大腸(結腸)癌、肝癌、膵がん、女性では胃癌です。

 

また、女性の40~69歳がを対象にした報告では、仕事時間以外のスポーツや運動の参加回数が多い人ほど、乳がんの発症リスクが低下する報告されています。

 

でも、ある程度の運動の時間を取る必要があるんじゃないのかなと思うかも知れませんが、まとまった時間を取らなくても、移動中は階段を積極的に利用するとか、買い物は歩いて買い物に行くとか、掃除などの家事をこまめにするなど日常生活上での活動を増やすだけでもいいのです。

 

ある文献では、一日合計で1時間の歩行と、一週間に1度、ジョギングのような強い運動を30分行う事が推奨されています。

 

軽い運動は、血流を促す上に、最高の気分転換になります。

 

具体的には、ウォーキングやサイクリング、水泳など、自分のペースでできる運動をします。

 

1回30分くらいの運動を週に一日くらいから始めて、慣れてきたら3日、4日と徐々に増やします。また、朝のラジオ体操をするだけでも体にリズムがついて効果はあります。

 

ただし、体調の悪い時は必ず休み、無理はしないことです。


過度の運動(筋肉痛が何日も続くような激しい運動)は、心と体に新しいストレスを生み、交感神経を緊張させます。

 

なので、軽く汗をかく程度の軽い運動を行うように心がけて下さい。
そして、やり過ぎないように気をつけて、癌予防していきましょう!!